企業を無償支援、全国で60倍の3千社目指す

VRコンテンツ制作のアドバンスドバーチャルテクノロジーズ(西区楠木町、原田芳文社長)は4月、バーチャルツアー制作のパッケージサービス「ハイブリッド」を始めた。企業やMICE(国際会議や展示会)施設の営業用途を見込み、業務提携先の広島テレビ放送と拡販する。
ワンクリックで見たい場所にズームアップするなど、平易で直感的に操作できるようにする。独自の画像処理方法を採用し、タブレットやスマホなどさまざまな端末で高画質、スムーズに閲覧できる。高画質の360度画像に、オプションでコンピューターグラフィックス(CG)、アニメーションなどを組み合わせて多彩な表現ができるのが強み。例えばコンベンションホールの画像に椅子やテーブルのCGを重ねて設営時の様子をイメージしやすくしたり、バーチャル工場見学に商品の3D画像やカタログを組み込んだりする。今夏をめどに、椅子の色や個数などを入力すると瞬時にCGを作成する機能を実装。問い合わせや現地での見学対応、プレゼン資料作成の手間を減らす。料金は企業向けが55万円〜、MICE施設向けが22万円〜。オプションはCG合成ほか、多言語対応など。
2015年の創業来、300件以上のバーチャルツアー制作実績がある。従来は個別見積もりで対応してきたが、機能を絞り分かりやすい料金体系とすることで受注拡大を図る。